まだ早かったけど・・・意外と走れた日曜日~“コースまで”編

ryoと二人で6時には起きたのに、Bongoへ乗り込む頃には7時を過ぎてしまっていた。ひと肌に暖まった布団から這い出てきて“少し”、冷えきったリビングに降りてきて“少し”。夕べのうちに積み込みを終わらせていなかったせいもあるだろうけど、あまりの寒さに閉口して、動きが緩慢になった結果だ。7時15分、ガソリンを入れるために、いつもとは別の道へとBongoを走らせる。さらにローソンで朝食の買い出し・・・今日も9時から走るのは無理なようだ。

車体が時折揺れているのがわかる。ハンドルを取られるほどではないけど、北風が強めに吹いているのは確かだ。利根川の橋にかかる吹き流しも、真横を向いている。WESTWOODの前を通り過ぎて、途中にあるクロネコヤマトの事務所。“宅急便”と書かれたのぼりが、同じ向きに同じ勢いで、風になびいていた。コースに到着すると、受付にいるスタッフも冷たい風にさらされ、肩をすぼめて凍えている。寒そうにしているsaitoさんに「肩、大丈夫ですか?」と声を掛けられて、どこかホッとするいつものMX408だった。

寒空の下で身を寄せ合うように、パドックの中心辺りにトランポが集中していた。その中にiguchi師匠の“チョイ悪”ハイエースも停まっていた。Bongoを横に付けて、エンジンを切る。ryoが助手席のドアを開けると、車内の暖かな空気が外に連れ出され、一気に外気温と同じになった。遠くに見えるのはざりパパ&ママ、今日は二人お揃いだ。okano師匠の姿は・・・まだない。いつもと違って静かなパドックは、いつもの“彼”がいないからかもしれない。

<次回、“午前中”編に続く>