デタラメで笑いあふれる土曜日♪~わらしべ長者編1/2

「クラス分けだって」。そう言い残してコースに入っていくニセmanabu。関東選手権まで1ヶ月を切って・・・抑揚のない言葉に少しだけ緊張の色が見える。まだ早いだろ?クラス分けの前には、“鬼門”の散水が入るらしい。先にパドックに戻っていたiguchi師匠も、1台隣のmori-yanも、みんな考えることは同じだった。「散水前に走っておくか」・・・一口水を含んだだけで、RMを連れて再びコースに戻っていく。

右肩は相変わらず、フロントタイヤからの衝撃にはからっきし弱い。それでもフープスの通過速度を上げるべく、不格好に跳んだり跳ねたり・・・。フロントタイヤがコブの斜面に激突しない限り、両腕がバランス良くハンドルバーを引き寄せられる限り、右肩に痛みを感じることなく走り抜けられる!両腕に良い感触を持ったままS字コーナー。下って右に二回曲げると、ビッグテーブルトップ。その二個目の右コーナー、ビッグテーブルに続くイン側で、全くライダーを気にすることのない人影が・・・ざりぱぱだ。そばを走るライダーには脇目も振らず、捲き上がる土埃に目を凝らしている。探し物は・・・まだ見つけていないみたいだ。

絡む相手もないまま、スネークから奥のストレート。ふと右手を見ると、フープスの真ん中辺りで、machi-sanが“お仕事中”。黄色い旗がせわしなく動いている。緩い右コーナーを抜けて、止まりそうなぐらいに減速してからフープスへ。倒れていたのは・・・mori-yanのCRF150RⅡだった。右端、ちょうど6個目と7個目のコブの間で、左腕を押さえながら立ち尽くしている。それほど大事じゃないにしても、通り過ぎる一瞬にヘルメットごと目をやると・・・打ちつけた左肩が下がっていて、かなり痛そうだった。

<わらしべ“mori-yan”が手にしたものは一体・・・次回に続く>