デタラメで笑いあふれる土曜日♪~アクションジャンプ編2/2

ふわっと浮き上がるRM。リヤブレーキを踏む前提なのに、それほどフロントが上がっていない。それでも、えいっと無理矢理身体を上に伸ばす。そして、クラッチレバーを握ってから、右足で“ちょん”とブレーキペダルを踏みつける・・・瞬間、フロントタイヤが下を向いて、そのまま着地。やった!初めての割には「うまくいった」気がする。二回目。同じことを繰り返したはずなのに、ブレーキペダルに足が当たらなかったのかマシンは動かず。いつもの軌跡で普通に着地・・・失敗だ。三回目。最終コーナーの立ち上がりでマシンをズリッと滑らせてしまう。一瞬躊躇したせいで、跳び切るだけの車速に達せず・・・失敗。四回目。うまく跳び出せて高さも十分。それに気を良くしてリヤブレーキを強く踏み過ぎたのか、かなりの角度をつけてフロントタイヤが下がる。全身で“前転の恐怖”を味わってから、何とかフロントローのまま着地。成功!?端から見れば「一番格好良く決まった」気がする。

五回目。最終コーナーへのブレーキング、コーナーリング、そして立ち上がりと、何もかもがうまく運んで・・・軽くフロントアップしたままフィニッシュテーブルに浮き上がる。すっと音がするぐらいに軽やかにクラッチが切れて、触れるか触れないかの力加減でブレーキペダルを押してやると・・・柔らかにフロントタイヤがお辞儀して、そのまま緩やかな角度で下り斜面に沿って着地。「一番うまいこと決まった」気がする。

ryoが事も無げにやっているから、「もっと簡単にできるもの」となめていたけど・・・「ずいぶん難しいこと」だと思い知らされた。それに、結構怖い。実際ryoが見ていたら、何と言っただろう・・・。そんな思いを巡らせながらも、少し誇らしげにパドックへと戻っていった。もしかしたら・・・イケてる?

<これで少しはカッコよく走れるかな?次回、師匠とバトル練習で最終話>