十津川警部と亀さんを見られただけでも

朝の太陽に、なぜか安心して二度寝。次に目が覚めたときは、すでに9時を回っていた・・・少し「寝すぎた」。慌てて起き上ろうとしても、身体をベッドの脇に寄せるには、右肩を下に半身を捻らなければならない。ずっと関節痛が続いているから、ベッドから這い出るまでに結構時間がかかる。気が急いていても、いきなり動き始められないのが歯がゆい。ゆっくりと上半身を起こしてから、ベッドの端へと徐々に身体を近づけていき、床に両足を降ろして、ようやく立ち上がる。

「サスペンス大好き!3本まるごと一挙放送旅と事件の6時間!」。2時間ドラマ好きには“たまらない”タイトルが、番組表に踊っている。昨夜、ベッドに入ったときには・・・RMの整備を半分ほど終わらせてから、のんびりコタツで楽しむ・・・はずだったのに。敢え無く“計画”は破たんした。顔を洗って、歯を磨いて・・・インスタントコーヒーを飲んでいるうちに、1本目のサスペンス『特急スーパー北斗1号殺人事件』が始まっていた。“旅”と言うよりも、文字どおり“鉄道”サスペンス。2時間ドラマの定番、西村京太郎の作品だ。

タイトルどおりに人が殺されてしまうのは、サスペンスにつきもの。ただ、罪無き人が陥れられるような展開はひとつも無くて、雪と流氷に覆われた白い大地のような結末だった。ドラマの舞台、北海道らしい純真な気持ちが、踏みにじられることなく・・・。ホッとした気分で見終えると、正午を知らせる音楽が、窓の外から微かに聞こえてきた。昼飯の後は・・・残りの2本を諦めて、明日のためにRMの部品交換をやらねば!だ。