大人ゆえに・・・お楽しみは来週にお預け~終2/2

気合を入れて、最後のクールに走り出す。フープスを勢いよく走り抜けると、コース脇に佇むサングラスの奥から優しい視線を感じる。気を良くしてビッグテーブルから、大小のテーブルトップを越えて、いざ、加速!・・・と、ここまできて、あろうことかリヤブレーキのペダルを踏み込む右足・・・力なく最初の跳び出し口を、前下がりの格好で舐めるRM。少しずつ感じるようになってきた肩の痛みが、思いっきり跳び出す心に「待った」をかけてしまった・・・。

このままじゃ終われない。時間も無いし、挑戦できるとすれば、もう一回だけ。気を取り直して周回し、再度フープスへ・・・親指を立てたsatakeさんに背中を押されるように、連続したジャンプセクションを越えて左コーナー。一瞬迷ったギヤは2速。半クラッチを当てる間もなく、エンジンを吹け切らせて跳び上がるRM・・・「やばい、届かない」・・・哀しいかな判断は正しかった。ゆっくりと下降するRMのフレームが、跳び越えた先にある斜面の角に激突。転倒を喫するほどには崩れなかったが、両方の手首と右肩に鈍い痛みが残る。

結局、“完全”に満足することなく走行終了のチェッカーとなった。「大人は明日も仕事だし・・・」と悔し紛れに呟いてみても、寂しいだけだ。「次回は必ず」の思いを胸に、うなだれて着替えようとしていた、ちょうどその時・・・「お疲れさん!」とokano師匠がBongoまでやってきた。師匠も、攻略を延期した口だ。悔しさをにじませながらも「こういうのがないとつまんねぇけどな」と、子供のような笑顔で話す師匠。大御所にしてこの心意気、その言葉に元気をもらって、コースを後にした・・・来週には“ケリ”をつけるべく。

※この後、まさかの東北関東大震災。3/19に復活したら・・・その時は必ず!