練習という名の週末~日曜日

打って変って、朝から晴天の日曜日。予報では、暑かった昨日から10℃以上も下がるという。それも納得できるほど、吹く風が冷たい。田植えも間近、ところどころ水の入った田んぼに、陽射しが細かく砕けて、きらきらと光っていた。

30分以上も朝寝坊したおかげで、いつもの農道を走る頃には、太陽が高々と空に上がっていた。明るい光にあふれるBongoの車内は、ガソリンの匂いが漂う温室だ。たまらず薄く開けた窓から、冷えた空気が吹きこんできて、さらっと耳たぶに触れていく・・・。

痛む身体でやってきたMX408。tasakiパパと約束もしていたし、もしかしたら記念すべき“85デビュー”に立ち会えるかもの期待もあったし・・・すでに9時を回って、Aクラスの走行を横目に受付していると、kyo-heiがやってきた。Bongoの場所を取ってあるらしい。

ロング&ワイドのハイエースからはKX250Fだけが降ろされている。KX85Ⅱは見当たらない。どうやらデビューはまだ先のようだ。ちょっぴり残念な気分のまま、BongoからRMとKXを引っ張り出す。乗りっぱなしの二台を整備していると・・・KXのシート越しに見覚えのある2ストマシンが覗いていた。

KTM85SX。欧州車らしい鮮やかな橙色に#21は・・・harada師匠だ。一緒になるのはずいぶん久しぶり。ここのフープスや半谷モトクロスパークの連続ジャンプなど、思い切れず“セクション”の前で迷っていた背中を押してくれた恩師の登場に・・・思わず色めき立つ。

<次回に続く>