Thanks!

良過ぎる天気という日もある。いつもの7時にMX408へと出かけたryo。ガレージに残ったRMは、やっぱり寂しそうだ。ざりままの「整備したばかり、ベストな半谷へどうぞ!」に気持ちが傾いたけど、我が家から一番近い半谷モトクロスパークへ行くのも・・・今月は厳しい。月末まで“昼飯抜き”という訳にもいかないし、今週も自力でペダルを漕ぐ土曜日になってしまった。

まばらな民家が田園地帯に散らばる埼玉の外れ。江戸川の向こうには千葉県、今は野田市になった“関宿”の街並みが広がる。どちらにしても、散策するほどの洒落っ気がある街とは言い難く・・・自然と江戸川の土手を、これまた自然と北上していく。あまりに速度が違って危ないのは先週学んだばかり。サイクリングロードを使わないように、草を刈ったばかりでフカフカする土手の中腹を立ち漕ぎ、右、左と力一杯にペダルを踏みつける。

バイクでもろくにできない“ジャックナイフ”が、BMXに換えただけでできるはずも無く・・・。漕ぐのに疲れてはスタンディングスティルを繰り返す。これぐらいなら「頑張れば」なんとかなる範囲だ。今日は無理せず、関宿城で折り返し。昼を過ぎて、汗を吸ったTシャツが背中にへばりついてくる。その不快さが手伝ったのか、天守閣の影、ちょっとした段差で遊んでいると・・・フロントタイヤがブロックに躓いて、360°くるくると回るステアリングが一気に切れ込む・・・大転倒だ。

陽が少し西に傾いて、風が強くなってきた。Tシャツから伸びた素肌が日に焼けても、おかげで上半身の汗は引いてくる。緩めの角度のものを見つけては、無謀にも“階段降り”に挑戦。進入するほんの一瞬に“ためらい”が生まれて・・・軽い車体は斜めに、そのまま一段目だ。斜めになった車体を補正するのがやっと。おまけにサスペンションを持たないBMXは、段差の衝撃を直接両腕に伝えてくる。どこか似たような感覚・・・今は遠い、MX408のステップアップを身体が思い出していた。

肌を冷たくする風に背中を押されながら、快適な帰り道。今年一番の気温も、真夏とは違って、夕暮前にはぐっと温度を下げてくる。先に戻ったのはワタシ、10分ほど遅れて、ryoの軽トラックが帰ってきた。荷物を降ろすよりも先に、財布から何かを取りだして、ワタシの目の前に・・・WESTWOODの「会員証」とMX408の「メンバーカード」だ。再発行してくれたらしい。kubo-chan、まいど!秘密の特訓?!が明けたら、ちゃんと走りに行くからね。Thanks!