みんな、みんな・・・真っ赤っか

“ギャラリーコーナー”の土手の下。1台だけ停まっているトランポは、Bongoの兄弟車のVanette。machi-sanだ。焼き付きから蘇ったCRF15ORⅡがセンタースタンドに載せられている。そう言えばmachi-sanも“鞍替え”した一人だ。よく見れば、キャラバンの向かいにはマルガリ~さんが・・・マシンがいつの間にか“青”から“赤”に変わっているから、まったく気がつかなかった。今日は姿が見えないけど、junkoさんもCRF15ORⅡだし、RM85Lのセッティングを伝授してくれたSEのitoさんも今年から150に乗り換えている・・・ryoじゃないけど、ここまで来ると逆に「ひと泡吹かせて」やりたくもなる。

「今日は速かったよー・・・転んじゃうまで」。パドックを見回している後ろから、小声でryoが続ける・・・「RMに前を走られたのが悔しいって」。イバMOTOの練習走行の時か?okano師匠にそう言ってもらえるのはすごくうれしいけど、そんなことはない。あの時も「どこにこれだけの力が・・・」と舌を巻くほど速かった。その意気が徒となったか、最終コーナーの立ち上がりで大転倒・・・横滑りしたままのハイサイドで、左肩から路面に叩きつけられたらしい。見れば、暑さにやられたとばかり思っていたら・・・ビニール袋に氷を詰めた“氷のう”を左肩に押し当てていた。

「肩より・・・“あばら”だな」と顔をしかめているokano師匠。笑顔もどこか苦しげだ。「まっ、お互い、早いとこ復活しましょう!」と、こんな明るい気遣いが師匠らしい。しばらくは一緒に走れなさそうだけど・・・水をあけられなくてよかったような、複雑な心境だ。

<ミニモト軍団の激走は・・・次回、最終話に続く>