雨上がりの月曜日

雨上がり。だけど、梅雨空は残ったまま。佐々木もよこちゃんが伝える”週間予報”に、ちょっぴり気落ちしながら、シロとネロに引かれていつもの散歩道。アスファルトの水たまりを避けては、ジグザグに動いていく。田圃のあちこちから聞こえてくる蛙の声。グエエエッグエエエエッとひっきりなしに、絶え間がない。目覚めたばかりの春先と違って、いくぶん野太くなったような気がする。こんな日に元気なのは、蛙と子どもぐらいなものだ。

道の先、遠くに小学生が二人、手にした傘で水たまりをぐちゃぐちゃに散らして遊んでいる。黄色い帽子をかぶっているから、一年生だ。ときどき足を踏み下ろしては軽い水しぶきと奇声を上げている。ひとしきり水面をたたき終わると、どちらからともなく一気に駆け出していった。こちらも春からずいぶんと逞しくなったようだ。ふと歩みを止めた足下、黒く濡れたアスファルトをカタツムリが一匹だけ、ゆっくり左から右へと横切っている。その先の植え込みに届くまでには、もう仕事場に着いてしまうかもしれないけど・・・頑張れ!