いざ、福島へ

いつ降るかと思えば、マシンを積み込み始めた途端だ。時機としては出来過ぎ、せっかくの出ばなをくじかれる。それでも、出立は明日、しかも前線の北の端まで出張るつもりだから・・・と、気を取り直してRMにKXと、いつもの順番でBongoに詰め込んでいく。先日仕入れた新品のガソリンタンクにもハイオクが入り、マシンのタンクも、予備のタンクも満タン・・・全部で“30L”の大盤振る舞いは、完全に“モトパーク森”仕様だ。あとは天気と相談だけど、これで“好きなだけ”開けていける。

ブレストガードにブーツ、イスに工具にセンタースタンド・・・ガレージにある物を全部積み終わる頃には、雨脚が少し強くなってきた。アスファルトにも水たまりができて、その水面に、波紋が次から次へと広がっては消えていく。走り去るクルマが水を踏みつけて、タイヤが音を立てる。部屋に戻って、浅見光彦の推理に惹き込まれていると・・・その間にも雨は弱く降ったり、強く降ったり・・・。ここに居ても、どうせ明日は走れずじまい。ならば河岸を変えて、明るい日曜日に期待しよう!