夏空の下で

4:30に合わせていた携帯のアラームが鳴る、少し前・・・部屋の空気を揺らして、誰かが入ってきた。「霧雨が降ってるけど・・・行くの?」。暗がりの中、keiが訊ねる。いつもなら、そのまま布団にもぐり込むところだけど、今日は違った。寝ぼけながらも「ここに居てもつまんないから」と、半身を起して携帯に右手を伸ばす。4:30まで、あと4分。少し重たい頭を左右に振って、ベッドの脇に起き上る。それでも・・・ひさしぶりの“早起き”は、やっぱり眠かった。

5:30を過ぎて、気持ち多めの“機内食”を積み込んだBongoが、北に向けて走り始める。日曜の早朝、国道4号線を走るクルマはまばらだ。宇都宮を越えて、氏家からは国道293号線、294号線とつないでいく。黒羽町で、ようやく陽射しと出会えた。フロントガラスの隅にも、ところどころ青色が差している。伊王野から県道に曲がっていく頃には、すっかり夏の空。道に張り出した枝葉から、こぼれた光がアスファルトの水たまりを照らしている。見上げると、陽射しを受けた緑が、明るく透きとおっていた。

<“遠征疲れ”で今日はここまで・・・次回に続く>