夏らしく、アツく!アツく!

東の空に太陽が浮かぶ。国道4号線利根川を渡る、その橋の上。ちょうど視線の高さから、生まれたての陽射しを放っている。朝の5時、Bongoを走らせていく体は、まだ寝ぼけたままだけど・・・梅雨も明けて、今年も“遠征”の季節がやってきた。初日は、第二のホームコース、モトパーク森だ。隣にはryo。でも、今日は、それだけじゃない。他にもお仲間がいる。ひさしぶりに“とんちんかん”の連中と一緒だ。後ろに二台のハイエースを引き連れて、福島を目指して北上する。

宇都宮だけが低い雲に覆われて・・・その先で、また夏空に戻る。どんなに暑くても、夏の空には灼けた太陽があってほしい。ガラス越しにだんだんと強くなる陽射し、車内の温度と気分がジリジリと高くなる。棚倉町に入って、鮫川まで20km足らずになった。国道118号線のセブンイレブンに立ち寄り、最後の一服と昼飯の買い出しをすませる。すでに太陽は空高く、力強い陽射しで駐車場を照らしていた。うまくいけば「ここで合流」と期待した、もうひと組のお仲間tasaki家と一緒になれなかったのが、ちょっと残念だ。tasaki家とは予定どおりに“現地”で合流するとして・・・県道25号線を三台、鮫川への距離を詰めていく。

鮫川村の中心からは、県道71号線で東へ。その県道沿い、例の大きな看板を右に折れると、緑を割るように延びる、長いひと筋の坂が見えてきた。路面も、山肌も白く乾き切っている。棚倉の街を先に抜けていったtasaki家のハイエースは、すでにパドック。下り切った後のテーブルトップジャンプにフロントを向けて停まっていた。その手前に、珍しいトランポ・・・日産のVanetteが、こちらを向いている。一瞬「machi-sanのクルマ?!」、と目を瞬かせる。Vanetteを愛用しているのは、machi-sanぐらいしか思い当たらない。でも、声をかけたけど、連絡は無かったし・・・ここは福島、地元の誰かだろう。視界の中で、どんどん大きくなる上り勾配に、心が急いてきた。

<意外な出会い?!が待っていた・・・次回に続く>