夏らしく、アツく!アツく!~その3

いつの間にか仲間が増えて、総勢5人になったチーム“とんちんかん”。親分の鎖骨も何とかくっついたようで、相変わらず威勢がいい。何をするにも大げさなkazuも、去年のままだ。これにmachi-san、tasakiパパとkyo-hei、ryoとワタシで・・・全部で10人!合宿初日は、結構なにぎわいだ。すでにウェアを身につけたkyo-heiが、初めての森に駆け出していく。割れるようなKX250Fの排気音は、山にこだまして、幾重にも重なりあって鳴り響いていた。

こうなると落ち着かないのはryo。目をやると、下半分はすっかり支度が出来上がっていた。脱臼防止用のサポーターを、右肩に少しきつく巻いてやる。先週半谷で折ったあばらは、まだついていないだろうし、これ以上怪我をされても困る。そんな“親心”を知ってか知らずか、さっさとジャージを羽織ると、kyo-heiの排気音を追うようにして、パドックからいなくなった。見上げる空は青、雲ひとつない冴えた夏空だ。

のんびりした“とんちんかん”を後目に、ワタシも急いで着替えをすませる。二週間前はひと月以上空けての走りだったから、自分でもうまく乗れていないのがわかったぐらい。でも、今日は違う。半谷でそれなりに走り込んできている。この前はryoにだいぶ後れをとったけど・・・今回はどうだろう?上りにつながるテーブルトップの脇、ちょうどスロットルが全開になるところを、KX85Ⅱが走り抜ける。細く高い排気音が流れる度に、気持ちが高まっていく。ウェアの下で体も熱くなって・・・いい具合だ。

<今日の森は・・・次回に続く>