Summer Vacation~8/7

ざっと350kmぐらいか・・・予定していた平湯の宿が、都合でその日は営業できないと言う。結局平湯では同じような宿を見つけることができず、高山まで探す範囲を広げて、ようやく見つけられた。長くなった数十キロの分だけ早起きして、ネロとシロを連れていつもの散歩道。日曜の5時30分だ、すれ違う人の姿もない。昨夜、テレビの特番を最後まで見ていたせいで、眠くて、頭もぼんやりとしている。東の空、雲ににじんだ太陽も、ぼやっと大きく広がっていた。

泊まりがけでツーリングに出るのは、2005年以来、6年ぶりになる。それでも、1時間半ほどで本庄に到着、まあ、いい調子だ。照り出した太陽も、まだ南天には達していない。建物が脇の駐車場に陰を落としたコンビニを見つけると、迷わずEXC-Rをすべり込ませる。菓子パンと缶コーヒーを買って、駐車場の片隅に腰を下ろし、遅い朝食・・・でも、埼玉でのんびりするわけにもいかない。さっさとすませて、脱いだジャケットを腰に巻き付け、再び光の中へと出ていく。

これから越えようとしている山並みの稜線が、ギザギザしているところまで見えるようになった。その頂から湧き上がる積乱雲が、白く輝いている。いよいよ太陽の光は強くなり、ワタシとEXC-Rの影が、濃く映って寄り添っている。ハンドルから延びるワイヤーの一本一本が、足下にはっきりと映る。耳に届く蝉の声。無風。走っている間だけ、風も走り始める。ぐったりとうなだれた竹の緑は、太陽に照らされて、色鮮やかだ。

<とりあえず高山には到着。話の続きはまた次回に>