2011夏~RIDE DAY 2

## Something is missing

走行時間は45分区切り。ホームコースのMX408で言えば、2回分になる計算だ。ryoから遅れること5分・・・PURETECHでオーバーホールしてもらったフロントフォークと、新品のブリジストンに履き換えたリヤホイール、武装したRM85Lが、モトパーク森以来のコースへと出ていく。晴天と猛暑続きで、さすがの谷田部も干上がっている。その上を丹念に散水しているから・・・フロントタイヤは外に逃げて、何故かリヤタイヤも空回り。駆動が抜けて、路面の“奥”まで力が伝わらない。タイヤを押しつけて走れないから速度も上げられず、荷重がかからないから横すべりを始めて・・・その繰り返しだ。朝からの気合いはどこへやら、まったくいいところがない。10分も走らないうちにパドックに帰還、クーラーボックスを開けて、スポーツ飲料の入った2Lのペットボトルを取り出す。まだキンキンに冷えているペットボトルに口を付けて、ガブ飲み・・・すでに、上半身は、頭のてっぺんから背中、へその下まで汗まみれだ。勢いにまかせては、うまく走れないのが谷田部らしい。何を忘れてしまったのか・・・それを探しに、もう一度コースへ。時間は、まだたっぷりある。

## Blue crawfish

散々の一本目と同じ時間だけ休んで、二本目。これが午前中の最後だ。「硬いなぁ」と感じていたフロントフォークも、路面をつかむようになり、リヤタイヤは右手の動きに合わせてRMを前に押し出す。すべる感覚は薄れ、少しはまともに走れるようになってきた。「午前中に頑張って走ると、午後は体がよく動くようになる」とscrppyさんに言われて、少しずつ速度を乗せて周回を続けていると・・・後ろからフルサイズマシンの気配が近づいてきた。割れるような排気音、コーナーの立ち上がりでチラッと振りかえると・・・黄色の車体に青いTHORのウェアが見える。ざりぱぱだ!コーナーの内側に寄りつかないRM85L。そして、しつこいぐらい丁寧に、コーナーの内側ばかりを狙うRM-Z250。性格が違うと言うか・・・ざりぱぱのような“真面目”な走りが・・・ワタシにはできない。フープスが終わって、バックストレートとホームストレートを大きく左に回るコーナーがつないでいる、谷田部で“一番速度が出る”ところ。その左コーナーで、フラフラと外側を走っていたら、しっかりと小さな軌跡を描くさりぱぱに・・・先に行かれてしまった。その後の加速は、さすがにフルサイズマシン。あっという間に。ストレート半分ほどの差をつくって、ギャラリーコーナーへと消えていく。こんなにも早く青い背中を追いかけることになるとは・・・でも、これで“やる気”が出た!しばらくぶりの“追いかけっこ”は、すこぶる楽しい。そんな“蜜月”のバトルは、何周かしてざりぱぱがエンストに沈むまで続いた。

<“かけら”はまだある・・・それは、また次回に>