夏の終わりのキセキ 2

MCFAJの第8回大会は、ここMX408で9月に予定されている。なのに、しばらく雨が続いた週末。出走ライダーが大挙してくるとは想像していたけれど・・・まさかここまで“青い”のばかりが揃うとは、思いもよらなかった。なつかしい顔ぶれに、見覚えのあるマシン。どれも青地に白文字のゼッケンが着いている。地元埼玉で関東大会が行われているせいか、フルサイズマシンよりも、圧倒的に85/150クラスの台数が集まっている。でも、何もここまでSEライダーだけが集まる必要はないんじゃないの?午前中の練習走行から、何やら烈しい予感のする・・・イバMOTO第二戦だ。

9時20分。二組目で85/150クラスの練習が始まる。1クラス20分間、それを午前中に3回繰り返して、各クラスとも午後に一発勝負の1ヒートレース。触れ込みは「ゆるい感じのローカルイベント」だけど、そうノンビリもやっていられないのがイバMOTOだ。今日は特にそう。いくら“全開”にしても大丈夫なように、RM、KXともにガソリンはタンクの口いっぱいまで入っている。ヘルメットをかぶり、ゴーグルを合わせて、気合いを閉じこめる。緊張しているのか、レンズ越しのryoのまなじりは、少し切れ上がっていた。ワタシはと言えば・・・少し息苦しくて、大きく深呼吸。暑さとヘルメットのせいだけじゃない。

いつものコース入口が出口に変わっていて、コースに入るのは、スターティングゲートを越えて第二パドックへと向かう通路の途中から。一足先に走り始めたryo、緑のKXが坂を下りてくる・・・こちらに向かってくる姿に逆回りを実感だ。目の前を通り過ぎて、第二コーナーを立ち上がるryoを見てから、緩い右の第一コーナーを回っていく。ホームストレートの端になるライン上は、すでに砂が払われていて・・・いつもの固い路面がちらつき始めていた。土の感触を確かめながら、そのまま加速して・・・と、スロットルを捻ったら、すぐに左のヘアピン、第二コーナーが待っていて・・・ブレーキを掛ける間もなく、イン側のワダチを通過、遠くアウトの縁を回って、新しくできた“インフィールド”に突っ込んでいった。

<第二コーナーから先、新レイアウトの感想は・・・次回に>