ピンピン!そして、新しき好敵手!?~catch-up 3/4

少し真ん中に寄ったラインから、コブを横切るようにして、斜めにフープスを抜けていくCRF150RⅡ。迷いもなく前に向けられたヘルメット、きりっとした背中に、てこずりそうな予感がした。「失速する」と高をくくっていたら・・・最後の2コブにも勢いが殺されること無く、フープスを出て左コーナーの上、緩やかに旋回を始めるざりまま。okano師匠の言うことは正しかった・・・確かに速い!

背筋を伸ばし、内側の足も、ラジエターシュラウドに這わせて、まっすぐ前に突き出している。スクール大好きっ娘らしく、お手本のような姿勢だ。一番状態の良いラインでコーナーの2/3まで来ると、それまで静かだったサイレンサーに排気音が弾けて、リヤサスがすっと沈む。そして、一番良いところから加速するCRF。同じラインをたどってきたRMを、少し余計に寝かせて・・・CRFが描く軌跡の内側に運んでいく。

左コーナーを回り切る手前で、スロットルを開け始めて・・・一つ目のコブを跳び上がってからは、いざ全開!さすがに、ここはワタシに分があるようだ。ざりままの背中が、どんどん大きくなって・・・その差が限りなく“ゼロ”になる。でも、そこまでだった。さっきの左コーナーが乾いていれば、前に出てインを獲れたかもしれないけど・・・悔しいかな、ちょっと届かない。

<予感的中のバトル後半は・・・次回に!>