快晴、無風。 3

目の前を上る坂がギャラリーストレート。気前よく全開にできる、一番のお気に入りだということ・・・今走ってきた砂利道を逆走して、急坂を折り始めるところから右に入るとコースにつながっていること・・・そして、奥にもうひとつ上りと下りがあって、下りはかなり手強いこと・・・そんな話をしながら、RMとKXを順番に降ろしていく。陽射しもだんだんと強さを増して、動き回っていると、汗ばんだ肌にTシャツが張り付いてくる。先に着替え始めたのはryo。KX85Ⅱに火が入るのはイバMOTO以来・・・ほぼひと月ぶりだ。

隣に多摩ナンバーを付けたトランポ、その向こうにはキャンピンクカー仕様の白いトランポが停まり、見知らぬ顔とは言え、それなりに気分が出てきた。それでもまだ二台・・・どこかモトパーク森に似た雰囲気の中、乾いた2ストの排気音が辺りを震わせる。いつもより長い時間エンジンを暖めてから、三角スタンドを外して、KXに跨るryo。スタンディングでパドックの外周をたどり、コースの入口へと見えなくなっていった。

<いよいよコースイン・・・次回に続く>