二度目のMCFAJ 3

「託児所の並びです」ori-chanから送られてきたメールに合わせて、第一パドックの一番左端の列を、手前から目でなぞっていく。白線の枠を守り、図体のでかいトランポ達がすき間なく並んで、レース前の匂いがする。少し上気した顔で、左から右へ視線を移すと・・・mukaさん、tomobeさん、nojibeさん・・・知った顔が手を振りながら、彼らの目の前、左端の並びの一角を指さしていた。淡い灰色と濃い緑色、色違いのハイエースの間にアルミ製のラダーが敷かれて、ちょうどクルマ一台分の枠が空いている。手前のハイエースの後ろには、センタースタンドに載せられたマシン・・・#99を着けたCRF150RⅡは、ori-chanの愛機だ。場所取りのラダーを退かして、Bongoの誘導を始めるori-chan。その手招きとかけ声に従って、ゆっくりと、慎重に、残っていた空間にBongoをはめ込み、エンジンを切る。隣でKX250FとCRF150RⅡを並べているのは、“てびち”のkoizumiさん。向かいでKX250FとKX85Ⅱに、同じ番号を着けて笑っているのは、この場所を確保してくれた本当の恩人・・・カワサキ #31さん。混沌とざわついたパドックは、いつもと違ってかなり刺激的。なぜだか、うれしくなってくる。

<次回に続く>