2011年最後のレース~その2

昼休みにやり忘れた“混合”ガソリンを作っていて、肝心のスタートを見逃してしまったけど・・・saitoさんが、shinくんのブッちぎった“ホールショット”と、ニセmanabuのクラス3位を、パドックに流れるFMに乗せていた。すぐに4サイクル250の破裂音が風に流れて・・・shinくんのCRF250Rが、スネークヒルから降りてきた。もうすっかり後続を引き離している。tonyもkubomiyaくんも居ないコースじゃあ、一人舞台を披露するしかないか・・・まだオープニングラップなのに・・・すでに興味は、ニセmanabuの表彰台があるかないかに移っていた。

RMとKXのタンクをほとんど満タンにしてから、急いでコースへと走っていく。出走台数が少ない今日は、saitoさんの独断で、レースとレースの間が長めに取られている。おかげで2組目に走るワタシも、1組目のフルサイズクラスを最後まで見物できるというものだ。スネークヒルからの下り、ギャラリーコーナーに駆け上がると、saitoさんが興奮した様子で、ニセmanabuの走りを実況していた。言われるまでも無く、通い詰めた練習の成果が、ひと皮むけた走りになっていた。

「諦めるのが早いからなぁ・・・」レース前に話した一言を覚えていたのかはわからないけど、今日のニセmanabuはいつもと違っていた。shinくんだけがオープンクラスで、後はみんなサンデークラスの1組目。shinくんに続く二番手はMr. G・・・ここがサンデークラスの1位になる。ニセmanabuの前を走るのは、toudouさんだ。コーナーごとに車間を詰めていくYZ250F、追われるKX250Fがけたたましく悲鳴を上げて、バックストレートを駆けてくる。ただ・・・傍から見ても、その差がわかるほど、ニセmanabuの駆る青いYZには勢いがあった。

<次回に続く>