あみプレミアムアウトレット 7

<12/22の続き>

思いとは裏腹に、本気でMX408を攻めて走る。“一日の長”はワタシにある。アウトを回って立ち上がるRMの鼻先へ、インから挑んでくる姿に感心しながらも、気にせずKXの前を塞ぐように真っ直ぐ立ち上がる・・・。koha-chanのおかげで1クールを30分近く、しかも3本しっかり走ることができた。フィニッシュジャンプを上まで思い切り跳んで・・・ryoと走り始めた頃を思い出しながら、パドックへと戻る。ヘルメットを脱いだワタシに駆け寄ってきて「ありがとうございました」とペコンとお辞儀するkoha-chan。お礼を言うのはワタシの方だ。声には出さず「楽しかったよ」と笑いかけると、もう一度頭を下げて、お母さんの方へと帰っていった。ryoと一緒で・・・すぐに見えなくなっちゃうんだろうなぁ・・・と、その後ろ姿に思いを乗せる。・・・ちょうどお昼、今日はこれでおしまいだ。

「408を左に曲がって二つ目の信号を右折したら、後は真っ直ぐ」ここからだと、簡単に着いてしまいそうだ。泥まみれだったRMを洗車機で磨きあげてから、コースに居るkoha-chanにさよならを伝えて・・・教えてもらったとおり、いつもとは反対方向にコースを後にする。国道408号線から二回曲がっただけ、10分足らずで淡い肌色の、宮殿様式を模した建物が見えてきた。道路を挟んで反対側の“臨時駐車場”に誘導する警備員の姿が眼に入る。「こっち、大丈夫だよ。空いてるよ」初老の男の手招きを無視するように、建物側の駐車場へ“誘導”するkei。言うことを聞いて、左にウインカーを出しながら駐車場に入ると、確かに目の前にぽかりと一台分の空間が・・・「ねっ、空いてたでしょ」keiの横顔が満足そうにうなずく。Bongoを頭から突っ込むと、駐車場を横切り・・・そのままアウトレットの入口へと歩いていった。

<次回に続く>