Give Me All Your Luvin'

“逆転劇”というのは・・・興奮する演出が、同じ試合でも倍楽しめたような気分にさせてくれる。ただ、それは、傍で観ている奴の台詞で・・・同じ気分に浸れるのは“当事者”でも逆転した方だけ。逆転された方と言えば・・・たまったもんじゃない。まして、それがNFLのSuper Bowlだったら、なおさらだ。サンデーレースの最終ラップ、最終コーナーのインを刺されて・・・どころの話じゃないだろう。アンチ巨人で“ドラきち”のワタシ、“ニューヨーク・ジャイアンツ”と聞いては、拳に力を入れにくい。だから、“ニューイングランドペイトリオッツ”には頑張ってほしかったのに・・・ちょっと残念だ。そんなアメリカの一大イベントで印象に残ったのは、膝を折りたたみ、ゆっくり座り込むように最後のタッチダウンを決めたRBの姿ではなかった。

12分間の“ハーフタイムショー”・・・その贅を尽くした輪の中で、踊り、歌うMadonnaの姿が記憶に刻まれていく。しかし、心奪ったのは、その妖しい肢体ではなくて・・・新曲“Give Me All Your Luvin'”の旋律。すぐに口ずさめるほど単純なリフレインは、潔いほどまっすぐなノリで、飾らないアメリカンロックが好きなワタシはイチコロだった。LADY GAGAには、ちょっと出せない音だ。“L・U・V Madonna”っていう掛け声はどうかと思ったけど・・・素朴な感じのするロックンロールは、ポールにも歌ってもらいたいぐらい。調べてみたら、3月には新しいアルバム「MDNA」を発表するというMadonna。こんな新曲が詰まっているのなら・・・ひさしぶりに彼女の新作も悪くないかな?kiss育ちのワタシには、こういう曲が一番なじむ。