さすが、如月

確か穏やかでぬくもりを感じる陽射しの中で始まったはずの如月。うるう年で29日まである、その最後の今日は、音もなく雪が舞う朝になった。テレビの画面には、まだ仄暗い中央高速道路、八王子インターチェンジが映し出されている。ナトリウム灯が丸くぼんやりと照らす中で、雪は斜めに降りしきっていた。もう数センチほど積もっているという。

続く週間予報に、晴れ間は明日だけ。金曜日にはまた雨が降って、その後にはモコモコした雲がずらっと並んでいる。このまま予報が当たれば、土曜日のMX408は・・・先週よりも、うまくない路面になっているはずだ。それでも寒くなかったら・・・CRF150RⅡで、泥遊びするのも悪くないかな?モトクロスを始めた頃を思い出して、転びながら・・・。

アスファルトをまだ雪が覆わないうちに、駅にたどり着く。少しずつ乱れ始めたダイヤで、「いつもの準急よりも先に後発の急行電車が到着する」と、濡れて冷たい空気の中に駅員の声が聞こえている。階段を下りていくと、雪をまとった風が、ホームの半分以上を湿らせていた。平行に走るはずの線路は、駅舎の先で、雪に埋もれて見えなくなっていた。