大坂出る時、連れてきて!

歌トモが桑名正博の『夜の海』を聴かせてくれた。ちょうど歌い始めてから4、5時間は経った頃だろうか、「良い曲でしょう?歌詞がイイ」とささやかれた曲の記憶は、残念だけど思い起こせないでいる。ただ、「ミナミのスナックに行けば必ず歌っている人が居るくらい。大坂じゃ知らない人、居ないよ」と言われたことだけが、耳からすっと入ってきていて、頭の真ん中に居座り続けている。そこから“連鎖反応”のように、大坂名物「たこ昌」と、そのクセになる一節が、耳の奥から頭の中に広がってきた。

大坂人なら誰でも知っていて、だけど食べたことがないという「たこ昌」。さすが大阪出身の歌トモは、もちろん知っていた。CMで流れている歌のとおり、大坂を出る時の手土産なので・・・地元大坂の人は、買って食べるものじゃないらしい。その話にも、もちろん頷いている。そして、やっぱり「食べたことはない」と言う。今度、実家に戻ったときには「連れてきて~♪(本当は「連れてって~」が正しい)」と歌ったら、マイクを離さず、こちらを向いて微笑んだ。そうだ、sumiちゃんも夏には東京に来ると言ってたから・・・頼んでおこうかな?大阪出る時、連れてきて!って。