こんな春の日は・・・

草が生えるときの青さと、虫のような土の泥臭さが混ざった春の匂い。風は北風で、すみわたる青い空は冬のままだけど、降って落ちる陽は春らしく光っている。空のとっても高いところを、かすれた白い雲が帯のように引かれていて、冷たい風の流れが見えるようだ。

MX408でMCFAJの第二戦を楽しんでいるはずの日曜日は、風に吹かれてあぜ道をそぞろ歩き。白と茶のブチ模様が魅力のネロちゃん、その純白が眩しい陽射しによく映える。生まれた時は真っ白だったのに・・・すっかり“きつね色”したシロちゃんは、その大きな背中に光りを吸い取ってしまっている。

コースに行かないこんな日は、決まって昼の間、太陽が白く高くあるうちに100kmほどの散歩に出ていたのに・・・相棒がいなくては、それもかなわない。そんな心を知ってか知らずか、風が少し勢いを増して、空に雲を運んできた。ちょうどいい、これならおだやかにRM85Lの整備ができそうだ。

2ストローク車はブレーキが命。シュワンツ張りの“神技”目指して、午後はブレーキフルードの交換でも始めようか。次の週末、iguchi師匠との「うさぎとかめ」に備えて・・・。