消えるGW

庭先で伸び放題・・・さすがは雑草だ。胸を超えて、目線と同じ場所に咲いた菜の花が、黄色の粒をほとんど地面に散らしていた。代わりに小さなサヤエンドウのような種袋が、茎の下から上まで、びっしりと並んでいる。透きとおった水滴が、まあるいビーズみたいにのっかっていて・・・緑色の上、雨は音を立てずに落ちていた。静かな朝だ。

モトクロスを始める前は、いつも遠出を欠かさなかった。さすがに山口の萩は特別だけど、飛騨高山の辺りまでは「“普段”の延長」・・・そんなことが口にできるのも、大型連休の初日から最終日まで、有給休暇を持っていた頃は「真ん中」や「前後」に休暇を付け足してまで、信州経由であちこち走り回ったせいだ。今年は、2日休めば9連休。“相棒”たちは消えてしまったけど、どこかへ出かけるには、十分な時間があったはずなのに・・・。

「前半はお天気に恵まれて・・・」楽しく話すのは、長靴を履いたお天気キャスター。それから数時間が過ぎて・・・気がつくと、周りにやらなきゃいけない仕事が重なり合っていた。明日から始まるGWは初日から、すべて消えてなくなりそうだ。