501 ~2/2~

「名刺、見てもらえました?ダーツやってるんですよ。一応、プロで」名刺を見返してみると、確かに書いてあった。“プロフェッショナルダーツプレイヤー”・・・大人の粋な遊びくらいに思っていたダーツに、まさかプロの選手が居るとは・・・世間知らずというか、しばらく言葉が出なかった。トッププレイヤーで2000万円ぐらいの賞金が稼げるという。その登竜門と言うべき“プロテスト”の実技が、「501ゲーム」と呼ばれる対戦型の競技らしい。当たった的の数字だけ501から減っていって、1回3投の1ラウンドを8回まで、つまり24ダーツ以内にゼロにする・・・これが実技合格の条件らしい。8ラウンドで501にするのは、さすがに素人には敷居が高いとか。他にも毎晩練習しているとか、二の腕が太いのはそのせいだとか、腕はすぐに筋肉痛になる(腕上がりなのかな?)とか・・・始めて訊く話は、愉しい話ばかりだった。

あっという間に日暮里に到着。イケメン先生をイスに残したまま電車を降りて、常磐線のホームへと急ぐ。土曜日の深夜なのに、細長いプラットホームには勝田行きを待つ人があふれていた。明日はないけど・・・来週の三連休に腕が鳴る。7月15日、次の日曜日が待ち遠しくなった。