Sachsenring~番外編

劇的と言うには、あまりにもあっけない幕切れ。楽しめたのは確かだけど、二台でもつれ合うようにしてチェッカーを受ける“画”がほしかった・・・まあ、勝負の世界だからしかたがない。それでもストーナーには、二位で終わる選択もあったわけだから・・・さっぱりしているのか、もやもやしているのか・・・胸中は「神のみぞ知る」かな?

画面がテレビ局のスタジオ風景に切り替わったところで、テーブルの上、ノートパソコンに視線を落とす。インターネットで“CRT”“MotoGP”と入力、検索してみると・・・CRT(Claiming Rule Team)という、MotoGPの新しいレギュレーションがヒットした。コンストラクターが、実績のある市販車エンジンを自前のフレームに搭載して参戦できるという、プライベーターに配慮した規則らしい。

マシンの出来が物を言うロードレース、しかもその最高峰のクラスでどこまで立ち向かえるのか・・・「結果は見えている」と、嘆くこと無かれ!今は昔、世界GP500ccクラスじゃあ、ハリスとかROCとか一流のフレームビルダーが渾身のマシンを作り上げ、託された蒼いライダーたちは、どん欲な走りでワークスマシンに食らいついていった・・・いつの時代も、そんな英雄伝説が待たれている・・・そんな気がしてならない。頑張れ!CRT勢!