I'll be back 2

金曜の夜から土曜の明け方まで、たっぷり8時間歌いまくった後は・・・当たり前に寝不足。残りの土曜日を潰しても、フラフラした頭は変わらなかった。そのまま、明けて日曜日。横風にあおられながら緑の農道を抜けて、MX408へと走る。たどり着いたのは、9時に近い時間だった。途中で睡魔に襲われたりして、まったく走れる気がしなかったけど・・・モトクロスパンツを履いて準備万端のiguchi師匠を見ていたら、少し目が覚めてきた。ただ、寝不足の鈍痛が消えて無くなったわけではない。パドックを拡げたあおりで、ミニコースの手前が平らに整地され、さらに奥へ追いやられている。igichi師匠のハイエースは、そのミニコースの際で、濃紺のボディを陽射しにさらしていた。

濃紺のハイエースの隣、一台分よりも広いすき間を開けて、machi-sanのvanetteが停まっている。日除けテントを設てるために残していたその場所に、遅れてきたBongoを詰め込んだ。これだけ風が吹いていれば、陽射しと折り合いがつきそうだし、何より吹き飛ばされる心配をしなくていい。9時の時報とともに、saitoさんのフリー走行開始を伝える声がスピーカーに流れる。すでに支度の出来上がっていた師匠が、CRF150RⅡにまたがり、キックペダルを降ろす。いつもはRM85Lが先に白煙を吐いてみせるのに・・・2か月ぶりの4ストマシンが、けたたましい排気音を弾けさせた。

<つづく>