Re: boot!? 7

「まだ50ccが居ない」らしく、9時からはクラス分け無しのフリー走行。nagashimaパパの手前、それなりに急いで支度を整えて、9時をそう回らないうちに、コースへと入っていく。もちろんryoは、とっくにコース脇だ。フィニッシュ前の右コーナーから、最終コーナーまでの短い直線に視線を落としている。「左ひざが、ホント、カッコ悪く開いているんだよね」その右コーナーのワタシを、そう評した。わかってる、そう、痛いほど・・・どこかの歌じゃないけど、憎たらしい指摘だ。でも、間違ってはいないし、何より正しい見かたで指摘されるのはありがたい。すぐに補正、とにかく左のひざが“笑い”出さないように、外足から力が抜けないように、意識して走る。・・・と、さすがに基本のできているryoが言うだけのことはある。確実にRMが暴れなくなった。ロード上がりで、内足荷重しか信用していなかったワタシには・・・たったこれだけのことが、なかなか習慣にできないでいる。連れてきて良かった!

戻ってくると、okano師匠が姿を見せていた。ニセmanabuもKX85Ⅱでしつこく絡んでくるし、nagashimaパパもただの練習とは思えない勢いだし・・・kidsの中でも、走るに不足は無い。外には手厳しいryoも居る。2連の攻略は延期するとして、たまには真面目な練習もいい。どこのコースでも、ほとんど半分は右コーナー。このMX408には、右コーナーが6つある。そのひとつひとつを、今より0.5秒速く抜けられれば・・・一周で3秒速くなる計算だ。そううまくいかなくても、今より速く周れるのは疑いようもない。何となく逃げられる・・・その理由は、こんなところにあるのかもしれない。外側のステップに力が残っているだけで、多少すべっても前に加速していく。あとは、焦ってカラダが内側に倒れないようにすることと、マシンを気前よく寝かすことができれば・・・イバMOTOの表彰台も、近づいてきてくれるはずだ。

誰と絡んでも、今日は“ニーグリップ”を忘れない。そのせいかどうかわからないけど、チェッカーを待てずにRMの速度が落ちる。そのままマシンを停めると、カラダの中にこもった熱で、頭がフラフラする・・・。

<つづく>