Re: boot!? 8(完)

クルマの中で食べる朝飯も、昼のうどんも、飲み物も・・・全部、二人前。7時を過ぎて路地から県道に出るbongoの助手席には、kubo-chanほどじゃないけど、完全に“ぽっちゃり”したryoが乗り込んでいる。二人並んでアスファルトの先を見つめては、走り慣れた裏道をつないでいく。本当は「最後に半谷モトクロスパークを走っておこう」としていたのに、目的地はryoの希望でMX408に変更。ひさしぶりの“ナノハナ”が揃ってホームコースへ・・・ただ、荷室に載せられているのはRM85Lとワタシのウェアにブーツだけ。ryoは、まだ“約束”を破れるわけじゃない。太陽が雲から出てくるたびに、フロントガラスがぎらりと光る。広がる田んぼの中を真っ直ぐに突き抜ける農道も、ryoの瞳には眩しく映っているはずだ。昨日、生まれて初めてまともに触ったストラトの話が、開け放したガラス窓からこぼれて流れる。まるで遠足にでも出かけるような賑やかさが、bongoをつつんでいた。

kidsのレース前、それも日曜日と言うのに、パドックはすき間だらけ。それでも、東寄りの一列だけは、朝からの陽射しを避けられるから、結構まともに埋まっている。その中に、nagashima家のハイエースも雑じっていた。「子どもらだけじゃ・・・」と思っていたから、これはうれしい!仕方がないから、夏の“隠れスポット”、スネークヒルの奥にbongoを連れていく。トイレと水場からは遠くなってしまうけど、走り終わる頃には、すっぽりと影に覆われて、快適になる場所だ。最終から第一コーナーまでが変わったコースを、さっそくryoが見に行った。すぐ後からスネークヒルの脇を上っていくと・・・扇形をしていた3連は、平行線の2連+1に姿を変えていた・・・「やるな、saitoさん」でも、これだけきっちり離れてしまうと・・・まとめて跳ぶには、それなりに勇気が要る。iguchi師匠が居ないうちに・・・と抜け駆けするつもりだったのが、少し勢いがしぼんでしまった・・・。