平日、コソ練 2

<10/26の続き>

もっと閑散としたパドックを想像していたら、ちょっと少なめな週末ぐらいにトランポが並んでいる。学校が休みなわけではないから、さすがに小学校も高学年の子は見えないけど・・・小さな65マシンの周りで、ちょうどいい大きさの子どもたちが、どこまでもクルクル回っている。そのあふれ出る元気に思わず気圧されそうになりながら、その端っこにbongoを停めた。跳ね上げたバックドアに、幼い瞳が集中する。中から出てきたのは85マシン。親近感の湧く緑の上で、陽射しが揺れていた。

スネークヒルに、キンキンした2ストロークの排気音が撥ねる。時折聞こえてくる4ストロークは、同じCRFでも、450でも150でもなく50cc。トトトトトッと可愛い音を吐きながら、長い上り坂に立ち向かっている。マシンの慣らしはもう済んで、いよいよ今日はマシンに体を慣らす番だ。無言で着替えを始めて、エンジンの暖機も終わらせて・・・誰を追うでも、待つでもないコースへと走り出す。「超ベスコンです!」とsaitoさんが言うコースへと。

<つづく>