All Japan MX in SUGO 3

<10/27の続き>

夜中の3時には、もう着いていたらしい。その声につられたのか、斜向かいに停まっていたハイエースからtohdohさんが近づいてきた。まだ太陽の光が届かない駐車場の一角、まるでMX408に居るような気分だ。吐く息が白くふくらんでは消えていく・・・7時の開門まで40分もある。背中を丸めて暖かなクルマの中に戻り、スウェットからデニムに履き替えて、長袖のTシャツにパーカーを合わせる。マグボトルに少しだけ残っていた珈琲を飲み干してから、もう一度外に出る。光が広がり始めた駐車場を、のんびり歩き始める。だらだら歩いているうちに、きっと7時になるはずだ。

勾配のきついアスファルトを前かがみにしばらく歩いていくと、右手に立派なログハウスが見えてくる。その先が受付なのは変わらない。ちょうど7時を過ぎたばかり。ざりままにもらった「招待券」を手に、しっかり“前売り券の方”の札が立てられたゲートに進んでいく。「おはようございますっ!はい、いってらっしゃい!」さわやかな若い笑顔が、招待券と引き換えに、半券と公式プログラムを手渡してくれた。そこから少し坂を下ると・・・道の先に、コースの端っこが覗く。「ヨーロピアンセクション」・・・大きな直角コーナーを起点にして、上り下りがコーナーを3つ、大らかに繋いでいる。赤土の上には、まだ朝日が落ちていなかった。

<つづく>