All Japan MX in SUGO 4

<10/29の続き>

山の起伏をそのままにした豪快な広がりを前にすると、いつも走っているMX408が“ミニコース”のように思えてくる。ステップアップを左に曲がりながら上りきった先、いつからなのか「ヤマケンジャンプ」と呼ばれるようになった、ヨーロピアンセクションに入る手前の大きなテーブルトップジャンプの脇で、屋台の出店が着々と出来上がっていく。そこを頂点にして、今度はコースに沿って山を下る・・・下りきったところが「スネーク」だ。ここもまた、MX408のスネークとはケタ違い・・・向こうがアオダイショウなら、さしずめウワバミか。路面をえぐるように深いワダチが何本も走り、コーナーの手前には烈しいブレーキングギャップが見える。名物の“大坂”と同じ位置から、急勾配で下りてきて、右に180°ターン。すぐに左に反転して、不規則に並ぶ緩やかなコブを跳び越えると、さっき上から見ていたステップアップへとウワバミが消える。スネークを右に見ながら、「エバーツターン」と名付けられた、下りからの左コーナーをくぐっていくと、左右に観戦エリアが用意されたピットエリアに出る。ここの出店は、すでに準備万端。焼けた鶏肉の匂いが、辺りに香ばしく漂っていた。

<つづく>