地獄の獣神 ~番外編 2/2

ジーンは言う・・・「ボクシングの偉大な世界チャンピオンは、いつまでもリングに留まってはいないものだ」と。そして「今はKISSのリレーが行われているのさ。ある地点まで走ったら、ゴールまで走って行くのに最適な者にバトンを渡す」と続ける。白塗りに隠れていても、火吹きのシーンだって、もう63だ。引き際は、その冴えた頭の中で、しっかりと形になっているのだろう。もしもバトンが渡されるとしたら、トミー・セイヤーが受け取るのは間違いない。でも、一体誰がDemonになり、誰がStar childになるというのか・・・。

「4人全員がリードを歌えるバンドは、KISSとBEATLESぐらい」・・・得意気に納得、確かにトミーの言うとおりだ。そして、永遠の時を紡いでいけるのは・・・BEATLESじゃなくて、仮面を着けたKISSの方。前代未聞のそんなバンドは・・・“The HOTTEST BAND in the world, KISS”・・・世界で最も熱いバンド、KISSぐらいのものだ。「こいつらが何歳だか知らないが、これは時代を超越している!」・・・ツアーを観たすべての人がそう思ってくれたことを願う・・・ステージを終えたジーンの台詞が本物かどうか、早く日本武道館で確かめたい・・・。