年の初めに・・・終わり良ければすべて良し! 8(完)

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新年早々やらかして、泣きっ面でマシンをしまい込む。後は帰りがけ、店の二人に癒してもらおう・・・先に上がったtohdohさんとざりままの後を追うように、ゆっくりとwestwoodへとハンドルを回していく。夕闇に色を落とし始めた駐車場で最後のハンドルを切ると、自動ドアからざりままとkimuraくんが続けて出てきた。口を揃えて「何番?」と訊いてくるから、しかたなく長財布にしまってあった“半券”を取り出して、左上に印された番号の“末尾”を確認する・・・「7(ナナ)だよ、ラッキーセブン!」と応えると、同時に「うっそ!マジ!?初めて見た!」と、なぜか二人が騒ぎ出した。「もしかしたら当たりくじ!?」と半信半疑で、自動ドアの前に立つと・・・二人も後ろから付いてきた。

モトクロッサーの新車が並ぶ通路を抜けて店に入り、レジの前にいた大きいお姉さんに向かって「あけましておめでとう!」と声を上げる。傷心を隠したかったのか、割と大きな声になってしまった。今日の「当たり目」を選んでいるのは、この大きなお姉さん。最近いいコトもあって、とても笑顔が似合うようになった。そのなだらかな肩の線を越えた先に、大きな手書きの青い文字がぶらさがっている。間違いない、“7”と書いてある。やった!泣きっ面に・・・大きな女神がほほ笑んだ!?そこまでの沈んだ気持ちは飛んで、「この店で一番高いの、持ってきな!」と、すっかりおとそ気分の延長・・・これは正月から、縁起がいいや。本当はさっき目にしたRM85Lがほしいけど、それは無理な話。手が出せなかった「ニーブレース」を探しに、店の奥へと進んでいく・・・ちょっぴり肩を怒らせながら・・・。