雪がとけて・・・もうすぐ春ですねえ

春生まれで、夏好きなワタシにとって・・・暖かな季節へ折り返す瞬間は、待ち遠しくてならない。肩をすぼめて暗い朝に歩き出すよりも、花粉症に苦しむ毎日のほうを選ぶ。寒いのは、やっぱりいやだ。桜が散る頃の陽気から、一転、ちらつく小雪が屋根の斜面を真っ白にして・・・季節は大きく揺れている。イイ感じだ。雪の朝の次は、南風が強く吹く一日のはずだったのに。

昨日の雪がとけきらないで、まだ歩道の植え込みに残っている。その上を渡る風は弱くて、冷たい。雑居ビルが並んだ歩道から、横断歩道を越えて、日向へと踊り出す。正午の太陽は、高いところから陽射しを落としていて、こめかみに当たって温かく沁みていく。日ごと軌跡は南天へ押し上げられて、太陽が立ち止まることはないし、季節はちゃんとめぐっている。

コンビニで昼のパンを選んで、銀行に寄り道してから、仕事場へは日陰の歩道をつないで帰る。外の空気に慣れてみると、何となくやわらかで、何だか明るい。生まれ月よりも2月のほうが暖かな日が多い・・・そんな気がするのは、季節が折り返す瞬間だから。角を曲がって、正面に陽射しを浴びて・・・“春一番”は吹かなかったけど・・・もうすぐ春ですね!