ナノハナ! 6

<2/25の続き>

そのままピタリと張りついていって・・・スネークヒルの入口で、もう一度インから仕掛けてみる。結果は同じ。アウトからまっすぐ立ち上がってきたCRFが、傾けたKXの右横をかすめていく。スネークヒルの頂点からスカイブルーのジャケットを着た友人が、右手を大きく差し出しているのが見える。その先、フィニッシュラインに立つタケさんは、まだ“L1”のボードをコースに差し出していない。あと一周、同じことを試してみるか・・・ホームストレートに続く左バンクの上には、マイクを持ったsaitoさんが立っている。ワタシとしては不甲斐ない走りだけど・・・なかなかに面白い展開。ひさしぶりの“親子バトル”を、うまくマイクに乗せてくれていたらうれしいけど・・・。

結局二回とも“失敗”に終わってL1、ラストラップ。直線の伸びを考えたら・・・もう、ここしかない。第1コーナーを抜けるCRFの真後ろに、KXが続く。さっきの周回でも、あと一息だった、第3コーナーが迫ってきた・・・。ラストラップ、ワタシなら間違いなく“潰す”ところだけど、目の前にぽっかりと空間ができあがる。油断したのか、甘くみられたか・・・とにかく、さっきまでと同じように、ryoがアウトにCRFを振り出した。ただ、こちらは、さっきまでとちょっと違う。KXが、まっすぐに左コーナーのインを目指す。右から立ち上がってくるCRFのラインを塞ぐように、インを少し抜けてからKXを左に傾ける・・・前の周よりもほんの少し、ブレーキレバーを握るのを我慢した分、うまくいった。右斜め後ろにCRFが置いていかれる・・・。

<つづく>