イバMOTO#2 ~スタート前~

たっぷりと撒かれた水も、乾ききった土に吸われ、風に強く吹かれて・・・サイティングラップも必要ないらしい。午後のレースは、イバMOTOにはなかった“2ヒート制”。その最初、13時ちょうどにスタートするのが、ワタシの走る「サンデー85/150クラス」だ。撒いた端から乾いて・・・と言われても、散水直後は大の苦手、いきおいKX85Ⅱのキックペダルに足をかけるのが遅れ気味になる。12時10分前。オープン85/150クラスと4ストミニクラス、3クラス混走のスタート前になって、パドックのあちらこちらに高低入り乱れた排気音が弾け出す。ざりままのCRF150RⅡにも、先に火が入った。すぐに4ストの破裂音がスターティンググリッドへと伸びていって・・・その音に、あわててブレストガードを被り、右足がKXのシートを跨ぐ。スタートの出来は、この時もう決まっていたのかもしれない・・・。