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薄い雲を突き抜けて陽が射し込むたび、うらめしく空を見上げる。そこから見下ろすアスファルトには、黒い影が映っている。イラッとする視線をあざ笑うように、乾いた風が目の前、光をまとって流れていく。まるで暦がひと月戻ったような、風の薫る昼下がり。地元を走る国道4号バイパスに比べて、圧迫感のある国道6号緯を北小金まで――verisaに実家の両親を乗せて走る。人もクルマも老朽化が激しくなって・・・「軽自動車に買い換えたいから」と言う彼らに、ほとんど半年ぶりの親孝行。いつも渋滞していて気分の悪くなる「根木内交差点」。行先は、その手前にある赤いDのマーク、ダイハツの販売店だ。

<つづく>