夏練!

関越道、前橋インターのすぐそばにある「天神の湯」。ここは、札付きのモトクロス仲間、nagaiくんに教えてもらった日帰り温泉施設だ。国道17号線を100mほど入ったところ、何の変哲もない住宅地の中に、黄金色の湯がわく。源泉100%の天然温泉は、湯量豊富を謳っている。薄い桜色した外壁に、大きく“湯”と書かれた看板が、ちょっとずれた感じもするけれど、表から一歩入ってしまえば、艶やかな木目でおおわれた内装が出迎えてくれるから心配はいらない。受付の前には、囲炉裏を模した造形の大きなテーブルがひとつだけ。そのさき奥に向かって、こういうところには付き物の飲み食いする席も用意されているけど、風呂から上がって、しばらくの間たむろできるような場所は少ない。まあ、湯上がりをのんびり過ごす風じゃない二人には、ちょうど良い造りだ。駐車場の“回転”が良いのも、何となくうなずける。締めて1260円を払い、さっそく浴場へとのれんをくぐる。“特設”プールのおかげか、案外さっぱりしているシャツとパンツを、小さなロッカーへと放り込み、今度は水滴の付いたガラス扉を開いて中へ入る。洗い場は扉の左右に分かれて、数は30に満たないほど。横長の湯船の向こう側、窓ガラス越しに、露天風呂の東屋がぼやけて見えた。カラダを洗い流して、内湯で少し温まってから、外へ。見上げると、まだ透きとおった水色の空に、うっすらと月が映っている。三方を高い塀に囲まれているのに、素肌に風が涼しく触れてくる。赤茶けた岩底にそっと足を差し入れて、そこからゆっくり湯を割っていく。広くて開放的な露天風呂も、二人の好み。こうしてryoと並び、石で組まれた湯船の縁にカラダをあずけていると・・・さっきまでの時間が信じられないほど遠くに思えてくる。三連休の最後、榛名での一日は・・・二人が思い描いていたとおりの“山合宿”になった。

<つづく>

P.S. takeさんへ

お疲れさまです。見てくれてますか?

武道館の追加公演が決まったみたいですよ!ネットでは明後日18日から受け付ける模様・・・。