makio!? 2

<7/20の続き>

1年半ぶりに引っ張り出してきたaraiのrapideをヒザに抱えて、野田線の下り電車にのんびりと揺られている。車両の中で見る真っ白なフルフェイスのヘルメットは、どこか所在なさ気に映り、間抜けな感じだ。それでもmonsterと別れたときと同じ手段、そして逆の経路で、ゆっくり龍ヶ崎へと近づいていく。単線の窓の中では、ちぎれ雲が右から左に、流れては消える。陽射しは少なめだけど、しっかりと夏空。雨が落ちてくる気配はない。“先代”のKTM車が、どこか水に濡れることに縁があったけど・・・今度のやつは、どうやら大丈夫そうだ。まずまずの納車日和は、晴れ女だったカノジョに感謝するべきなのかもしれない。おおたかの森を過ぎて、車内はまた、人がまばらになっていた。

<つづく>