2013 Summer 3/9

梅雨が明けたはずなのに、山に向かって空の雲は厚くなるばかり。色も黒ずんできて、どこかで雨がはじけても、何も不思議はない、蒸した午後だ。昨日のレースの悔しい思いを、さらりとお湯で流せれば、それで十分。例幣使街道から会津西街道を、ひたすら北に走る。ところどころで雲が裂けては、陽射しがあふれでる。光を浴びた沿道の緑は、まだ新緑の初々しさを持っていて、アジサイの花もしっかりと薄紫色のまま、後ろへ消えていく。そして、県境の白いトンネルに入ろうとしたとき・・・目の前で大粒の雨がはじけて散った。今宵は、せせらぎと雨音に唄う露天になりそうだ。