回想~8月27日

バカも大バカ野郎は、夏風邪も生半可じゃない。夕食の後、テレビドラマを観ようとかまえていたら、何やら喉のあたりの様子がオカシイ。別に声を張り上げたつもりはないし、もちろんカラオケではしゃいだわけでもない。何となく「ちょっとヤバいかな?」と、市販の風邪薬を飲んで、ザバッと風呂に入って、さっさと二階に引きこんだ。こんなときの「ヤバい」は・・・かなりの確率で“当たり”を引き当てる。

目が覚めて起き上ったら・・・足下がおぼつかない。アタマはガンガンと痛むし、喉はつばを飲み込むのもツライくらいに晴れ上がっている。「ヤバい」が「マズい」になった。ryoもkeiもまだ起きていない居間に下りていって、Tシャツの襟をグッと広げ、体温計を左の脇に差し込む。いつもと違う、ずいぶん長い間待たされたあと、ピピピッと電子音を発した体温計を抜き出すと・・・38.8℃。マイッタ。ありったけの保冷剤と冷水ポットを抱えて、すぐに二階へとダラダラ上っていく。仕事の電話を短くすませてから、保冷剤を敷き詰めた枕にアタマを合わせて、しかたなくカラダを横たえた。