You want the BEST. 2

<10/14の続き>

大型のコースターが留まるパドックには、見慣れない顔と子どもたちの声。思っていたとおりの光景に苦笑いしていると、「uchinoさん、居ますよ!」と、にぎわいに目をやりながら、saitoさんが教えてくれた。きっといつものように、パドックの真ん中辺りに止まっているんだろう。受付を済ませて、そのパドックに進みかけた時だった。スネークヒルのほうから、見知った顔が歩いてきた。隻眼の獅子、nagashimaパパだ。変わらない笑顔で、こちらに向かい、小さく手をかざす。運転席から大きくカラダを乗り出し、右手を振って、それに答える。見れば、ツートンカラーのハイエースが1台、下り坂にアタマを付けて停まっている。降ろされているのは、YZ85だけ。YZ250Fは荷室の左隅で、まっすぐに立てられたままだ。“アウェイ”な匂いのする、密集したパドックを避けて、ハイエースの左隣にBongoを近づけていく。ここなら、ryoもすぐに見つけられるだろう。パパの隣に陣取るのは、コレが始めて・・・ちょっぴり緊張する半日になりそうだ!

<つづく>