All right CHIBA! 2

<10/19の続き>

一方通行の道路で囲まれていて、「目的地周辺です」の辺りを二周り・・・思っていたのとは反対側の筋に、ようやく地下へと開いた入口を見つけた。案内板には“空”の文字。右にウインカーを下ろして、その小さな入口にのまれていく。短くてゆるやかな坂は、最後に二つのゲートに分かれていた。一面の灰色に覆われた外から入ってきたせいか、少ない照明に彩られた地下も、それほど暗くは感じない。クリーム色に汚れた壁に、黄色の光が乱反射している。駐車券を抜き取り、跳ね上がった遮蔽バーをくぐり、一方通行にしたがってココでもぐるりと半周・・・奥まで行って大きく反転、さらに1/4ほど回ると、空いた“白い枠”が、やっと出てきた。“F20”と書かれた柱の横に、bongoを後ろ向きに停める。入口からは少し離れた場所でドアを開けると、排気ガスとエンジンの熱が染み込んだ空気が、ブワッと入り込んできた。13時30分を過ぎたばかり。開場まで2時間、今夜の会場になる「国際展示場9・10・11ホール」は、ちょうど、この真上にある。

<つづく>