You want the BEST. 4

すっかり“名物”となったテーブルトップジャンプへのストレート。初めてのryoは、いったいどんな気分だっただろう――そんなことを思いながら、フルスロットルで加速。だいぶ日が空いてしまったからよく分からないけど、速度の乗りは悪くない、斜面の手前で、フロントブレーキを握り込む。そのまま惰性で斜面をはい上がり、“なめて”下りるはずの頂点。突然リヤタイヤが跳ねて、前のめりのまま底へと落される。この前走ったときと違って、反り返った跳び出しにカラダがたまらず委縮する。思いきって走り抜けられるわけもなく、ただでさえ「どうすりゃいいの?」と悩んでいたジャンプは・・・少しの間ですっかり面倒なことになってしまった。

“のっけ”の勢いをそがれ、崩れた調子をカラダに残して、リズムセクションへ折り返す。距離のあるキャメルジャンプを真ん中にして、手前に小さなシングルジャンプ。一度下がって、高いテーブルトップジャンプが、その先にある――右バンクを途中から切り込み、立ち上がる。最初のシングルをうまく跳び出せないのは、ガソリンが多く混ざるようにしたキャブレターのせいだろうか・・・。それから大きく左に回り終わると、コースで一番せせこましい“隘路”になる。

フープスに続くテーブルトップジャンプの手前、左に曲がるコーナーは、インとアウトが離れていて、縦に長く、奥行きもたっぷり。速く抜けるには、内側を「これでもか」というくらいに小さく回らなきゃいけない。外側に利き足がくるから許せるけど、うまく立ち上がれないコーナーのひとつ。ここで、だいたいは差をつけられる――リヤタイヤがいきなり横すべりするから、右手をひねったり、左指を引いたりできないからだ。それが今日はどうしたことか、すべらずマシンが前に出る。開け始めた一瞬だけ、反応がちょっと鈍いけど・・・これは具合がイイ。フラット気味のチューニングとそれまでと。どちらがいいのか、まだわからないでいた。

<つづく>