ただいま! 2

ココの跳び出しも、きれいな角度に固まって、ずいぶん落ち着いてきた。しっかり減速さえしていれば、浮かせた腰にシートがぶつかってくることもない。その先は、いつまでもダブルジャンプにできない大小のシングルジャンプ。それをひとつずつ乗り越え、バンクの縁にマシンを寄せて、大きく右に反転する。そこから半クラッチを当てながら、もうひとつ山を跳び越え、長いキャメルジャンプに挑む。ほどほどに乾いた右コーナーは、リヤタイヤをぶらせることもなく、KXがまっすぐふたコブの跳び出しに向かって加速する。ちょこんと落ちた凹みから、高めのギヤがうまく伸びていって・・・それで、どうにか下り斜面の端に届く感じ。やはり長い。ココを跳びきるんだから・・・ryoとCRF150RⅡの組み合わせは、たしかに速いのかもしれない。#2さんの「息子に差つけられてるじゃん!」も、まんざら嘘ではないようだ。そんなことを考えていたら、次のテーブルトップジャンプに勢い突っ込み過ぎて、マシンごと真上に放り上げられた。そのまま前下がりの格好で着地点まで急降下、KXのタンクにゆれたカラダがぶつかり、大きくバランスを崩す。それでも転んだりしないのは・・・柔い路面のおかげだ。

<つづく>