Welcome to the show!

「自動車なんて創ってないで、早いとこ150出してくれよ」

そんな青くて小さな声が、どこからか聞こえてきそうだ。昨日から、まずは関係者だけに公開が始まった「東京モーターショー」。往年の輝きを取り戻そうと、各メーカーがこぞって“スポーツカー”をお披露目している。そうした中で、YAMAHAだ。生粋の2輪メーカーは、3輪に飽きたらず、4輪つまり自動車を「はじめて発表しましたっ」と、TVニュースで若い女性のリポーターが、ひときわ力強く伝えている。

“Welcome to the show, people!”・・・ポール・スタンレーに言われるまでもなく、ショーと名のつくものは、何が何でも華やかでなくてはいけない。モーターショーの舞台が画面の中、まばゆく光り輝いていた。

16で“中型”の免許を取って、18に晴れてクルマの免許を手に入れる。親父の目を盗んで家のセダンに乗り込み、見慣れた街の風景にタバコの煙を窓から飛ばしながら走り抜ける――もちろん、シートベルトなんてしなくていい――そんなことに憧れて、そんなことが“カッコイイ”と思ってた。そのココロは、今もそう変わりはしない。12月1日までに時間をみつけて、“憧れ”を探しに行かなくては・・・。