Memories of MX408

「そうだよな」と一言、声をかければ、たちまち涙を流してしまいそうに、ryoが顔をゆがめて笑っている。初めてのモトクロスコース、スターティングバーを使ったスプリントレースも、ココが初めてだった。毎週のように通い詰めて、師匠たちにしごかれて、何とか「ホームコース!」と言えるようになって・・・常連のみんなと一緒に走るのが、楽しくてしかたがなかったのに・・・。

当コースは2014年3月31日をもちまして

営業を終了することとなりました。

日曜日の一将祭でsaitoさんが語った内容は、あまりに突然過ぎて、すぐには信じられない話。でも、iguchi師匠から、ざりままから話の裏を聞かされていくうちに、本当のことなのだとわかりはじめた。「あのとき、父が3位で、オレが4位で・・・それが悔しいね」、初めてのレース結果、消せない過去にワケのわからない言いがかりをつけて・・・寂しさに耐えているようだ。

来年、サクラ咲く季節になれば、二度とは走れなくなるMX408。寂しいのはryoばかりじゃない・・・。